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久しぶりに見た「ダンボールのカメパオ」の印象
3:00 pm
久しぶりに見た「ダンボールのカメパオ」は、99年の11月に頭パオの冬用コートを作りに訪れた時よりもかなり激しく壊れていました。床に接している10個の段ボール箱は原形をとどめておらず、半分はぺしゃんこでした。

ダンボールのカメパオ「KPCB99(1999.8.設置開始)」は、「KPCB98(1998.8.-1999.7.設置)」よりも段ボールの素材自体の強度が低く、「KPCB98」に比べて同じ1年間の使用でも状態にかなりの差があるようです。段ボール製のイーグル号は、今年の場合は墜落した状態のようでした。
しかし、ただ単に壊れているのではなく、「使いこなし」のレベルは上がっているように思われました。重さを支える紐の数もかなり増え、補修箇所もほぼ全体にわたって確認されました。中は、色々な形にひしゃげた段ボールをうまく利用して、宝物がいっぱい。壊れやすかったこと、作る時から一緒に関わったことが大きく関係しているのではないでしょうか。
部分解体の作業を開始
4:00 pm
Step1: 作業前にみんなで記念撮影。去年の「KPCB98」の解体作業と同様にまずは中にあるものを外に出すことから。
出るは出るは、どこに隠してあったのかと思うぐらいたくさんのものが運び出されてきました。ため込まれていたものを全て取り出して内部をきれい(空っぽ)に掃除。
Step2: 「ダンボールのカメパオ」梁(はり)から引っ張ってあるビニールひもをはずし、残す部分の段ボールの補強。
同時に、新たにビニールひもを取り付ける部分には段ボールの板を追加して補強。段ボールに穴を開け、外と内とに別れてビニールひもを通していきました。
Step3: 下側の10個の段ボールを切断。切断しかけて少しだけ予定変更。下の10個全部を切り離す予定でしたが一つだけまともな箱の形をしたものがあり、これについては子供達と相談して残すことになりました。
小学校の高学年の子供達はちゃんと構造を理解していて、低学年の子供達に指示を出しながら作業は進んでいきました。中には全く無関心で自分のやりたいことをしている子もいました。やはり去年と同じく、切り取られた箱はヤドカリの貝殻状態になりました。
Step4: 天井にも吊り下げ用のヒートンを追加して、全体を徐々に吊り下げ(上げ)直していきました。
Step5: 吊り下げ作業の完成。リフォームプロジェクトの第1段階はこれで終了し、宿泊キャンプの間はこの状態で過ごします。実際のリフォームは、キャンプか終了したのち約一ヶ月後、アゴラの夏休み明けから始まることになります。
後片付け
5:30 pm
道具を片付ける子供、カメパオの上にたまったほこりをひたすら落とし続ける子供、切り取った廃材を整理する子供、外したビニールひもをまとめる子供、畳の上を掃除する子供、最後までガムテープを貼り続ける子供。作業開始から終了までずーっと中に居た子供もいました。ここでの役割分担は、各個人が自分の興味を優先させているようでした。
ちらほらとお迎えが来て、子供達が帰り始めます。高学年の女の子達が最後まで補修や掃除をしていました。

[ 雑感 ]
今回の作業は、壊すのではなく作りなおす(リフォーム)という気持ちが子供達にも強く、去年の「解体」のような爆発的な(破壊)エネルギーは感じられませんでした。今日強く感じたのは、「自分達の物」を「自分達で修理する」という意識でした。今回参加していた子供達は、去年の夏にこの「ダンボールのカメパオ」を組み立てる時にも参加していました。そのことが、いつの間にか出現したカメパオなのではなく、自分達の作った「ダンボールのカメパオ」だという気持ちが彼等の中にあるのだと思います。作業に関わっている誰もがそれぞれにみんな真剣で、丁寧にいたわりの気持ちを持って仕事をしていました。

役に立たない気象データ(室内観測)15:40
気温27℃
湿度78%
Last Updated: 2004.03.03
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